当記事では、ボートレースの結果を左右する水面特性・気象状況について、水質・潮・風・気温・湿度の項目別でそれぞれの特徴をまとめています。
ボートレースは水面特性・気象状況がレース結果を左右する!
ボートレースの結果には、ボートレース場の水面特性やその日の気象状況が大きく影響します。
各ボートレース場の水面にはどんな特徴があるのか?
潮の満ち引きや風、気温や湿度はレースにどんな影響を与えるのか?
水面特性・気象状況を知っておくことで、今後の舟券予想にも役立ちます。
水質
ボートレース場の水質は淡水・海水・汽水の3種類です。
水質の基準は塩分濃度によって決められています。
淡水
淡水は海水の割合が0、あるいは極めて少ない水質で、塩分濃度は0.05%以下となっています。
水質が硬いことが特徴で、高出力のモーターや旋回技術の高い選手、体重の軽い選手が有利です。
また、走り初めの抵抗は大きいものの、スピードに乗ると抵抗が弱まるため最高速度も出しやすい水質といえます。
湖の一角・専用のプールを設けているボートレース場の水質は淡水となり、該当するボートレース場は9/24場です。
- ボートレース桐生
- ボートレース戸田
- ボートレース多摩川
- ボートレースびわこ
- ボートレース三国
- ボートレース住之江
- ボートレース尼崎
- ボートレース芦屋
- ボートレース唐津
海水
海水は塩分濃度0.35%以上の塩分が多く含まれた水質です。
塩分濃度が低い淡水と比べると水質は柔らかく、体重が重いレーサーもそれほど不利にならないことが特徴です。
一方、潮の干満差により水面コンディションの変動が大きく、波が立つなど荒れやすい傾向があるといえます。
海の一角を区切ったボートレース場の水質は海水となり、該当するボートレース場は10/24場です。
- ボートレース平和島
- ボートレース常滑
- ボートレース下関
- ボートレース鳴門
- ボートレース丸亀
- ボートレース児島
- ボートレース宮島
- ボートレース徳山
- ボートレース若松
- ボートレース大村
汽水
汽水は淡水と海水が混ざり合った、塩分濃度が0.05~0.35%以内の水質です。
水質の硬さや浮力は淡水と海水の比率によって異なり、水面コンディションによる特徴もボートレース場によって異なります。
展開を読むことが難しく、予想しずらい水質と言えます。
河川や河口口付近・湖沼付近につくられたボートレース場の水質は汽水となり、該当するボートレース場は5/24場です。
- ボートレース江戸川
- ボートレース浜名湖
- ボートレース蒲郡
- ボートレース津
- ボートレース福岡
潮の満ち引き
ボートレースでは、潮の満ち引きもレース結果や展開予想に影響を与えます。
海水・汽水のボートレース場では、満潮→下げ潮→干潮→上げ潮を繰り返し、1日の中で水面の高さが変わっています。
潮の満ち引きについては各ボートレース場の出走表や潮汐表で確認することができるため、満潮・下げ潮・干潮・上げ潮の際にどのような特徴があるのかを覚えておくことが大切です。
満潮
満潮は、水面が最も高い状態です。
水面の高さは日によって異なりますが、満潮時は水面が不安定となり外側から握って回ることが難しくなるため、スピードを落として回るインコースや、差し回れる2コースが有利と言われています。
下げ潮
下げ潮は、高い水面が下がっていく状態です。
水面が海と直接つながっているボートレース場では、競争水面に潮の流れができます。
スタートする方向と同じであれば追い潮、逆であれば向かい潮と呼びます。
追い潮の場合、助走距離が短い1~2コースもスタート時に加速しやすく、満潮と同様有利と言われています。
干潮
干潮は、水面が最も低い状態です。
潮が引くと水面が安定するため、スピードに乗ったターンがしやくすくなります。
外側から握って回る捲りなども決まりやすく、干潮時はアウトコースの出番が増えるともいえます。
上げ潮
上げ潮は、低い水面が上がっていく状態です。
水面が海と直接つながっているボートレース場では、競争水面に潮の流れができます。
スタートする方向と同じであれば追い潮、逆であれば向かい潮と呼びます。
向かい潮の場合、助走距離の短い1~2コースはスタート加速が出にくいといわれており、内側の艇が出遅れた場合、干潮時同様アウトコースに出番がまわってくるといえます。
風
ボートレースでは、風の向きもレース結果や展開予想に影響を与えます。
風の情報は、各ボートレース場の直前情報でチェックすることが可能です。
追い風
スタート方向に向かって追い風が吹いているとき、ボートレースではイン・差しが有利といわれています。
追い風が吹くと第1ターンマークに波がたまり水面が不安定になるため、スピードをつけたターンが流れやすくなります。
また、風速が強くなればなるほどインコースもターンマークで膨らみやすくなるため、膨らんだ内側への差しにも注意が必要です。
向かい風
スタート方向に向かって向かい風が吹いているとき、ボートレースでは捲りが効くといわれています。
助走距離の短いインコースの加速がつかず、一方で捲ったアウトコース艇は風の抵抗を受けてサイドがかかることから握って回りやすくなります。
外側の艇にもチャンスが巡ってくる可能性が高いため、アウトコースを軽視せずに舟券に絡める等が必要です。
気温と湿度
ボートレースにおいて、気温と湿度はモーターの機力に大きな影響があるといわれています。
気温が下がる冬場はモーターの体積効率がアップし、夏場の暑い時期と比べると出足が強くなります。
一方、夏場は出足が弱くなる分、助走距離を長くとれるアウトコースからの捲りや捲り差しが効きやすくなります。
湿度はモーターの空燃費に与える影響が大きく、湿度が上がるとモーターの出力が下がる傾向があります。
インコースの選手は出足不足に泣くことも多く、全速で回ることができるセンター・アウト艇に出番が回ってくることも少なくありません。
まとめ
当記事では、ボートレースの結果を左右する水面特性・気象状況について、水質・潮・風・気温・湿度の項目別でそれぞれの特徴をまとめました。
水面特性や潮・風・気温・湿度といった気象状況は、ボートレースの結果や展開予想に大きな影響を与えます。
それぞれの特徴を知っておくことで、今後の舟券予想の参考になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。